本日の塚跡さん。

xkonnox2005-10-21

 跡部さん、王子になる。編
『夢の中で、オレは王子だった。どおしてそんなことが解るかって言うと、オレサマのコスチュームがまさに王子様ルックだったからだ。
 うんざりしながら辺りを見回せば、イバラの森。そしてその向こうに見える白亜の城。あそこ眠る姫を助けろっていうのかよ、あーん?夢の中とはいえ、そんな面倒臭ぇこと。誰がするってんだ。
 踵を返して、イバラの森とは反対方向へ進もうとすると、足を掴まれた。目をやると小人が必死にオレサマに抱きついている。つまみ上げて見ると、そいつは3等身の…オレだった。一気に疲れが押し寄せてくる。「お姫様を助けろ、景吾」呼び捨てかよ、と思ったが、こいつも跡部景吾なんんだろう。判りにくいぜ。
 「お前もオレなら判るだろう。嫌なこった」
 「お姫様が別の王子に取られても良いのか?」
 「あ?オレサマ以外にも王子がいるのかよ」
 チビが言うには、オレサマの他にも何人かの王子がこの夢の中で姫を助けるために城に向かっているらしい。そのメンバーを訊いて、オレは顔が引きつるのを感じた。
 「おいチビ」「チビっていうな、景吾」「なら景吾」「なんだ、景吾」「……」
 これ以上は不毛だから、話を進めた。
 「姫の名前は?」
 「手塚姫に決まってるだろ!トロトロしてんじゃねぇよ、バーカ」
 怒鳴る3等身のオレを頭に載せて、オレは猛ダッシュでイバラの森に突っ込んだ。』
 ……さて。手塚姫を助けに向かっている王子達。誰なんでしょうねぇ〜♪っていうかね、剣で蔓をなぎ払って進むよりも、両手を血まみれにしながら前進していく跡部が頭の中をぐるぐるしてます。