好きじゃぁ!

 物語(小説・漫画・ドラマ…etc。フィクション全て)で好きな傾向(設定)として、
1 推理(探偵)が出てくる
2 美貌の魔人が出てくる(例:魔王伝、龍の黙示録)
3 火薬(極道、刑事)の匂いがする(例:ツーリングexp、禽獣の系譜、ファインダーの標的)
4 ファンタジー・神話を取り入れている
5 和風ホラー(例:四谷怪談京極堂?、巷説シリーズ)
 があるのですが、これらが組み合わされた作品は更に好きです☆
 なので、以前書いた小説(パロでなくオリジナル)もそんな設定のが多かったのですが……引っ越しの際に小説ノートを全部捨てたのを思い出した;; 今にして思えばちょっともったいない。
 でもまぁ……文字にするより、矛盾を抱えた設定のまま頭の中でふよふよ妄想している方が楽しかったり///
 そういえば。NHKで星新一さんのショートショートを映像化したものを放映してますね。星さんの作品は好きで結構読んだのですが、知らない作品の映像化もあったりして悔しいような得したような。
   

「いえいえ、お代は既に頂戴しましたから。」


 老翁は皺だらけの顔の前で手を振りながら小さく笑った。
 痩せて小作りな体の背を丸め、山菜が詰まった背負子(しょいこ)を背負い、右手には節ばった杖。浮かべた笑顔は好々爺そのもの。
 なのに、竹治は薄ら寒いものを感じずにはいられなかった。


「お代と言われたか。手前は翁にまだなんのお礼もいたしておりません。」
「何を仰います。これ、ご覧の通り。」
 翁はその左手を開いてみせた。