切り落とされた片足が徘徊するのは夢野久作。手は……川端康成だっけ?
少し不気味なのにそれだけでは言い表せない世界観が大好きです。
擬音語で「ひたひた」という言葉がありますが(料理用語の方じゃなくね///)、あの言葉がたまらなく好きです。
独特の湿っぽさ。湿っぽいがびしょ濡れでなく、確かにそこにあるのに尋常ならざる雰囲気を漂わせる痕跡だけが不気味に近づいてくる様子がありありと表現されていると思いませんか?
ならば今宵、わたしはこの左目を差し出しましょう。
さあ、お行きなさい。そして全てを見ておいで。
人間の醜さ、滑稽さ。
そしてかくも哀しく堪らない、愛おしさを。