トラブル。

 毒吐き。
 AさんはBさんに、「うちで飼っている犬はシロ色だ」と言った。
 けれど黒い犬好きのBさんには、Aさんが「うちで飼っている犬はクロ色だ」と言ったように聞こえた。
 ある日Aさんが白い犬を連れて散歩しているのを見かけたBさんは「なんだ、白い犬じゃなか。Aは自分に嘘を言った」と憤慨した。
 Aさんは「シロ色っていったろ? シロとクロ。聞き間違えた?」と言ったところBさんは「自分の耳が遠いと馬鹿にしてるのか!」と腹を立てた。


 最初にAさんがBさんに、「うちで飼っている犬はシロ色だ」と言ったその現場に私は居合わせていた。Bさんの聞き間違えだと断言できる。
 そんな私に、Bさんからメールが来た。
『Aは自分を騙そうとしている。シロい犬とクロい犬だと言った。酷い奴だ。
あなたはAがクロい犬を飼っているといった現場にいた。あなたに迷惑を掛けたくないから言い争いの時に証人として呼ばなかった。あなただけが自分の味方だ。』


 同様のことが月に1度以上のペースで起こっている。聞き間違えですよ、と返事をすれば「お前もか!出るところ(=偉い人コネ)にでて訴えてやる」というスタンス。


 今まで、ワンマンな上司の下で「それは違うだろっ!」的なとまどいがあったり、同僚に面と向かって「お前の仕事の進め方は気に入らない」と言われたことはある。それも辛かったけれど、じっくり考えて順序立てて話をすれば、意思疎通がはかれたし「お前のここが駄目だから改善した方がいい」とアドバイスも貰えた。
 けれど今はそれをすると、Bさんの感情を逆撫でするに違いない。「結局自分が間違っていると言いたいのか!」って。


 そんな訳で会社に行くのもメールを見るのも苦痛な状態ですが…一番辛いのはAさんだと思う。
 『あなただけが自分の味方だ。』というメールが私だけに送られているものかも疑問だ。送られた人は私同様、誰にも相談できず思い悩んでいるかもしれない。そんな雰囲気が、そことなく職場に漂っているのが、また鬱だ。


追記:言ったそばから、また…メール着たよ(ショボーン;;)