多重人格探偵サイコ

　ヤングエース（http://www.kadokawa.co.jp/ya/）で連載再開決定！

　大先生（＝大塚英志さん）作品には色々思うところはあれ、一部の読者に強烈なインパクトを与える作品を残したことは間違いないと思う。
　魍魎戦記ＭＡＤＡＲＡが連載された当時、雑誌のペンパル（死語？）募集などに混じって「転生前の記憶を持つ同志（戦士）からの連絡を待ってます」という内容の投稿が多々あったという話はよく聞く。柳田国男や折口信夫の流れを汲む「貴人の流寓」「流され王」（＝今の自分は仮そめの姿であり、両親も仮の親であり、本当の両親は別にあるといった思想？／イザナギやヒルコなどの流れ）をファンタスティックに昇華した典型例かと思います。
　今でもあるのか不明ですが、昔はよく「お前は橋の下（木のまた）から拾ってきたんだよ」って言われたアレですね。
　残虐なシーンのあるアニメや漫画、特にゲームに影響されて子どもが重犯罪に走るといった論調がある。それについては否定派であるが、こと大塚英二の作品を溺愛してしまった読者については大塚作品がきっかけで犯罪に走ってもおかしくないと思うことがある。あくまで印象であってそれを裏付けるデータは皆無。