夏の終わりに

 書店で何気なく手に取った文庫。最近よく見かける作者さんだなぁ〜と思いながら読み始めたら、とても好みな内容だった♪♪

きつねのはなし (新潮文庫)

きつねのはなし (新潮文庫)

 多分、きっちりとした落ち(説明)が無いと納得いかない人にはモヤモヤする内容だと思います。私も若干そういったところはあるのですが、そのモヤモヤ感も含めて楽しめました。 伊坂幸太郎作品ほど強いものではありませんが、各短編を通じて共通する店や人物が出てきたり(同じ場所や人物であってもその都度違う設定があるのが、モヤモヤが駄目な人には耐えられない最大部分だと思います;;)、どこか幽玄で不思議な世界感は蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)と通じるものがあります。