全部を好きである必要はない

 買ったままになっていた京極夏彦さんの死ねばいいのにを一気読みしました。 文章として上手いか下手かは全く度外視して、こういう読後感が悪い作品は好きじゃありません。人間の厭な面、所詮自己中心で他人のことはどんなに頑張ったって完全に理解できる訳なんかないってことを数百頁かけて語られて。少しも楽しくないし、だから?って反抗的な気持ちになります。
 同じ京極さんの作品で厭な小説はもっと拒絶反応が酷く、途中からどうしても読む気になれずにいます。
 京極堂シリーズや最近では数えずの井戸はとても好きな作品です。京極堂のようなある種、和ファンタスティックだったりキャラクター萌え作品は楽しく、数えずの井戸はよく知った日本ホラーも想像を広げればこんなにもアプローチが出来るんだと感動しました。
 好きな小説家さんの作品は大概好きですが、ここまではっきり好き嫌いな作品があるのは栗本薫さん以来京極夏彦さんが初めて。

 さて、今日買ってきた個の作品は……どちらだろう?

西巷説百物語 (怪BOOKS)

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